弁護士の選び方

交通事故のお悩みで弁護士を探す場合、知り合いなどの紹介がなければ、インターネットで探すことが多いと思います。電話帳などに比べると、交通事故の実績があるのか、どんな人なのか(年齢、経験年数、顔写真など)、選択に必要な情報が格段に多く、有用なツールだと思います。

 

ただ、当サイトも含め、法律事務所にとっては広告・集客ツールという面は否定できず、近時は、交通事故分野の広告競争も激化しているため、「交通事故 弁護士 地名」や「交通事故 相談」などのキーワードで検索すると、東京などの大都市に本部がある大手事務所の広告が上位にずらりと並び、「いったいどこに相談に行ってみればよいのか分からない」ということもお聞きします。

 

そこで、弁護士の選び方について、思うところを少しご紹介させていただきます。

 

広告上位に並ぶ大手事務所に相談・依頼する最大のメリットは、相談・解決の件数が多いことです。つまり、事務所全体として、多種多様な事例や医学情報の蓄積があって、所属弁護士全員がうまく共有・アクセスできる仕組みができていれば、とても強力な武器になります。

 

一方、注意点としては、本店にせよ地方支店にせよ、実際に自分の事件を担当する弁護士は経験の浅い弁護士になることも多いことです。相談・契約時はベテラン弁護士でも担当は新人に丸投げというケースもあるようです。

 

逆に、地方支店の経験の浅い弁護士は実質的に受付窓口で事件処理は本部に回すようなやり方も出てきたように聞きます。個人的には、この後者のやり方は、依頼者が納得した上であれば、大手事務所のメリットを生かせて悪くない(少なくとも非難すべきものではない)という気もします。

 

しかし、タイトルを「事務所の選び方」ではなく、「弁護士の選び方」にしたのは、事故直後からの相談や重大事故では1~2年という長いお付き合いになるので、個人的な信頼関係や意思疎通が大事だという思いがあるからです。

 

そして、後遺障害事案では通院先との連携や主治医面談などが必要なことも少なくないため、まずは、地元で、きちんと顔を見て話してみて、信頼できる弁護士を見つけるのがベストだと思います。もちろん、交通事故の知識・経験があることが大前提ですが、相談時の質問に対する回答の説得力や早さで分かるでしょうし、即答できない場合の理由や説明で慎重さや正直さ(?)も計れるでしょうし、逆に、いくら知識や実績があって客観的には立派な弁護士であっても相性が合わなければその方にとっては良い弁護士とはいえないと思います。

 

最後に、当事務所のメリットだけでなく注意点にも触れておかないとフェアでないと思いますので、手短にご紹介させていただきます。

 

現在、弁護士1人ですので、大手事務所の逆で、それなりに経験のある弁護士が最初から最後まで担当するのがメリット、経験案件には偏りがあってすべての問題に即答できるわけではないことが注意点ということになります。この注意点については、具体的な事件処理過程で調査しながらカバーできることが多いと自負はしていますが、マンパワーの限界は否定できませんので、その辺りは、個別案件の相談の中で正直にお伝えして、他の事務所・弁護士に相談されるか判断していただいています。

 

中長期的には、私が倒れた場合に依頼者の方に迷惑をかけてしまうことが最大のリスクだと思いますので、よい人物を採用して、丸投げではなく一緒に事件処理をしながら勉強してもらい、パートナー、いずれは後継者となってくれる弁護士を一人、育成できればと考えています。

 

最後に不安を煽ってしまったかも知れませんが、弁護士選びの参考になれば幸いです。

当事務所の代表的な解決事例と 部位別後遺障害の紹介

部位別後遺障害の紹介

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