事例3:夫婦でむち打ち症・14級、20日間で277万円増額したケース

相談者・依頼者 30代ご夫婦/土浦市在住/夫)会社員 妻)専業主婦
傷病名

入通院期間

むち打ち症

通院期間303日/実日数136回

相談・依頼時の状況 既にご夫婦とも14級認定済み

任意保険提案252万円の増額交渉依頼のため来所

早期解決をご希望

後遺障害等級 14級9号
弁護士の活動・ポイント 争点) 通院慰謝料・主婦休損・後遺障害慰謝料・逸失利益

経過) 資料取り寄せ後、直ちに賠償請求書送付→裁判基準90%以上を目標に早期解決交渉

結果 20日間で早期示談

依頼前361万 ⇒ 依頼後638万 (増額277万円)

弁護士費用特約 ×

 

1 相談・依頼のきっかけ

ご夫婦で乗車中に追突被害事故に遭い、ともにむち打ち症で後遺障害14級9号の事前認定、保険会社の賠償提案360万円(夫163万・妻197万)の増額見込みを確認するために来所されました。

 

ご夫婦ともに逸失利益・後遺傷害慰謝料が低額、主婦の休業損害も低額であったため、その場で、裁判基準の見込額を算出し、増額交渉目標額や、交渉の場合と裁判の場合の弁護士費用概算見積をご説明したところ、増額交渉をご依頼いただきました。

 

2 弁護士の活動

即日、保険会社に受任通知を行い、診断書・レセプト・後遺障害等級認定票とご主人の休業損害証明書・源泉徴収票などを取り寄せ、後遺障害等級、通院費、ご主人の休業損害は妥当であることを確認しました。

 

そこで、直ちに(相談時に作成していた)賠償請求書を送付し、(相談時の打合せどおり)年度内早期解決案として裁判基準の90%(夫266万+妻331万=計598万円)以上を目標に交渉しました。

 

3 当事務所が関与した結果

依頼前の保険会社の呈示金額360万に対し、277万円増額することができました。

 

お恥ずかしい話ですが保険会社の賠償提案の控えを取り忘れたため、ご依頼前の呈示内訳は記載できませんが、示談の内訳は以下の通りです。典型的ケースなので、参考になれば幸いです。

 

(会社員のご主人) 通院期間303日/実日数136回

主な損害項目 サポート前 サポート後 増加額
休業損害 全額既払い
傷害慰謝料 113万円
逸失利益 58万円
後遺傷害慰謝料 110万円
合計 164万円 283万円 120万円

 

(主婦の奥様) 通院期間303日/実日数136回

主な損害項目 サポート前 サポート後 増加額
休業損害 66万円
傷害慰謝料 113万円
逸失利益 64万円
後遺傷害慰謝料 110万円
合計 198万円 355万円 157万円

 

4 弁護士の所感

今回のように、後遺障害等級認定が終わって賠償提案まで出ている場合は、賠償提案書だけでもお持ちいただければ、相談のその場でかなり正確な見込み額をお答えできることが殆どです。そのような場合は、弁護士費用の見積も正確に出せ、弁護士費用特約がない方でも費用対効果の判断がしやすいので、ぜひ、承諾書(免責証書)にサインする前に、無料相談をご利用下さい。

 

とくに、主婦の方でも、裁判基準の日額9700円で通院実日数の50%程度は交渉で認められることは少なくありません(逆に、近時は裁判でも、詳細な陳述書を出しても、全通院期間について100%認められることは難しくなってきており、早期解決案の合理性を感じています)。

 

また、このケースでは、保険会社が、長期通院の治療費打切りに際し後遺障害事前認定を案内するなど通常の対応をしていましたが、近時は、(事故態様や保険会社によりますが)早期に顧問弁護士を介入させて後遺障害がない前提で賠償提案(ほぼ傷害慰謝料だけなので50~70万円程度)を行う強引なケースも散見されます。

 

そのような場合、後遺障害の事前認定を頼んでも、「当方は後遺障害はないと判断しているので、やりたいなら自分で被害者請求をして下さい」といった対応が多いようです。そういう場合も、無料相談をご利用いただければと思います。

 

当事務所の代表的な解決事例と 部位別後遺障害の紹介

部位別後遺障害の紹介

  • 頭部・脳
  • 顔(目・耳・鼻・口)
  • 上肢
  • 脊髄、脊柱
  • 下肢