事件処理の方針
「事件処理の方針」などと言ってしまうと味気ない(冷たい)感じになってしまいますが、「常に心がけていること(モットー)」です。究極的には、当事務所を選んでくれた被害者の方に満足していただきたい、という目的のためですので、重なる部分はありますが、大きく以下の4点になると考えています。
1.じっくりお話を伺います
2.素早く対応します
3.ご意向に沿った解決方法を選択・提案します
1. じっくりお話を伺います
まずは、じっくりお話を伺うことが出発点です。被害者の方が現在置かれている状況・問題点や、ご希望を把握できてはじめて、対応策・選択肢などのアドバイスや回答が可能になります。
「何をどう話せば(質問すれば)よいのか」ということはご心配いりません。
重要なポイントになる部分や、専門的あるいは複雑な部分は、弁護士の方からお聞きして整理します。もちろん、相談時間を有効に使っていただくための事前準備ができれば、それに越したことはありませんが、何を準備してよいのか分からないときは、まずはお気軽にお問合せ下さい。
2. 素早く対応します
交通事故事件では、捜査機関や病院に対する照会の回答待ち、後遺障害の認定結果待ち、保険会社との交渉の回答待ち、裁判でも相手方の書面待ちなど、たくさんの待ち時間が出てきます。だからこそ、先を見ながら、回答に時間がかかるものはできるだけ早く着手しておく必要がありますし、交渉ごとにもタイミングや落しどころといったものがありますので、素早い対応(とくに初動)やスピード感は重要だと考えています。
事故直後に受任した事件では、解決まで長期間かかることはありますが、事前に大まかなスケジュールをご案内し、節目やスケジュールがずれる際には必ず報告・打合せを行い、お問合せがあれば遅くとも翌日までには折り返すことにしています。
また、このモットーを守るため、常時受任事件進行を管理し、(善し悪しですが)新規相談件数や受任件数も抑制・調整しています。
3.ご意向に沿った解決方法を選択・提案します
弁護士に頼むと、裁判など、大事(おおごと)になりそう、というイメージをお持ちの方も少なくないようです。
しかし、当事務所では、多くの事件は、交渉・示談で解決しています。それは、「不当に低額な賠償金では納得できないけれども、適正な範囲の賠償額であれば裁判まで起こしたくない、早期に解決したい」というご意向の方が多いことによる結果です。当然、裁判を起こした場合のメリットとリスクをご説明したうえで、リスクが小さくメリットが大きい場合に裁判をご提案することもありますが、被害者の方が早期解決を望まれるのに(弁護士の都合で)強くおすすめするようなことはありませんので、ご安心下さい。
逆に、裁判を起こしても増額可能性が極めて低い場合や、リスク・デメリットも大きいような場合は、ご依頼を受けかねるケースもありますが、悪しからずご了承下さい。
4. 早期解決を目指します
素早い対応や、ご意向に沿った示談交渉による解決と重なりますが、やはり、できるだけ早期に解決することは重要だと考えています。
それは、経験上、解決時にとても喜んでいただいたり安堵された被害者の方ほど、弁護士に任せていただいたとしても、解決までの様々な連絡・打合せや、結果がどうなるかはっきりしない不安・もやもや感が負担・ストレスになっていたと感じるためです。
また、弁護士としても、賠償金増額・適正化は報酬増額につながる一方、(性格によりますが)やみくもに新規事件を抱え込んで放置したりすることは、それ自体が大きなマイナスであるだけでなく、新規の相談や受任に向かいづらいので、「できるだけ適正な賠償額で、できるだけ早期に解決したい」という被害者の方のご意向は、弁護士の利害とも一致するのではないか、と考えています。